中国留学情報

目 次

1. 留学先大学の選び方

    

2. 大学での授業について

    

3. 中国でHSKを目指す方へ

    

4. 中国で家庭教師の探し方

    

5. 途中入学のハンデキャップ

    

6. 中国語が上達する早道は？
   

    

7. 中国（中国人）の特徴は？

    

8. 中国留学生活の注意点は？

• 中国における外国人向け漢語教育の現場では全国統一の教科書（橋 梁、发展汉语など）を使用する場合が多く、どの大学で学んでも教え方に大きな差が無いと言えます。「〇〇外国語大学」のように語学教育に専門性を持った大学もあれば、理系の大学で初級～中級レベルのみを教える場合もあります。

   

• 中国は国土が広く方言が多く存在します。広東語と上海の話言葉（上海弁）がその代表です。これらは普通語（標準語）とは全く別物です。どの大学でも老师は普通語を話しますが、学外で耳から中国語を覚えると言う点で言えば、標準語を話すと北京方面や東北地方への留学がお勧めです。

   

• 北京や東北地方の冬の寒さは厳しいですが（大連の冬は寒いですが、北京はもっと寒いです🐼）11月～3月は暖气（nuan qi）と呼ばれる暖房が強制的に入るため、部屋の中では案外暖かく過ごせます。長江沿いの都市（上海、南京、済南、武漢、重慶）や広東省など中国南部の夏は酷暑です。

   

• 中国では大都市ほど治安が良いと言えます。警察（政府）が強大な権力を持っているため、犯罪者が表立って暴れる事もありません。銃の所持は勿論禁止です。特に治安が良いとされる都市は北京、上海、広州、深セン、天津、大連、蘇州、杭州などです

• 地方ごとの物価の違いは「寮 費」に代表されます。大連にある大学の多くが1人部屋80～100元/日に対して北京や上海の大学は150～250元/日が相場です。（大学や滞在期間によって違います）

入学月は9月と3月が基本！（重要）

• 語学留学の場合は、9月（秋学期＝前期）と3月（春学期＝後期）が入学月です。1,2,7,8月は冬休み・夏休みとなり授業はありません。連続して2学期を学ぶ事が「1年間の留学」に相当します。
• 留学生の多い大学ではは7月中旬から最長4週間程度の夏期講座を開いています。この他に語学留学生の数が最も多い北京語言大学では、個別に学習コースを設けています。

分班考试（クラス分けテスト）

• 入学手続き後にクラス分けテストがあります。筆記と聴解試験の他に簡単な面接試験があり、テストの結果を受け後日、仮の入学クラスが発表されますが、日本人は『読む』『書く』で点数を稼げるために実力よりも上のクラスに振り分けられる傾向があります。授業が始まってから最初の2、3日間は他のクラスを見学することができ、最終的な入学クラスはご自身で選びます。

受業の進め方

• 授業は総合課（基礎）/口语课（会話）/听力課（聴解）の３課が基本です。それぞれ教科書の一つの課を4～6コマ（2～3日間）かけてこなしてゆきます。非学歴生の授業は平日の午前中のみ週20時間程度です。（強化班や本科では午後も授業があります。）

   

• 総合課课や口语课では先生が本文を朗読した後に学生を順番に指名して同じところを朗読させます。教科書本文の内容を理解できているかをチェックするために段落ごとの要点を質問したりします。また、その課で学ぶポイントについて練習問題があり宿題として出された場合は次の授業で答え合わせを行います。大学によっては黒板とは別にプロジェクターを使う場合もあります。

   

• 口语课（会話授業）では教科書に沿った会話形式の実践としてクラス内で小グループに別れ、各自が教科書に登場する人物の一人を演じたりします。最初は教科書見ながらでも構いませんが徐々に教科書を見ないように誘導されます。

初歩からでも大丈夫ですが、、

• 中国語を殆ど話せない状態で留学される方もいらっしゃいます。それでも日本人は漢字が分かるので中国語を見て意味はなんとなく分かると思います。少なくとも留学を決めてから渡航するまでの間は会話本などに目を通し出来るだけ多くの単語を身に着けましょう。そうでないといくら初級レベルだからと言っても自分自身が苦労します。

中国語は世界一難しい言語？

• 一般的に中国語は最初は入り易いが奥が深く勉強すればするほど難しいと言われます。日本人は日頃漢字を使うため「書く」「読む」についてはアドバンテージがあるわけですから、他の国から来たクラスメイトに負けるわけにはいきませんね。

HSKの４級は中国語検定３級、HSK５級が中国語検定２級～準１級相当レベル

• 中国語検定3級は学習目安が「一般大学の第二外国語における第二年度履修程度、常用語が1,000～2,000語程度」とされHSK4級程度に相当します。中国の大学側は、初級レベルで留学にきても「1年の留学でHSK4～5級」、「1年半～2年の留学でHSK6級」が取れると言っています。

   

• 留学前にHSK4級程度の実力がある方は1年の留学でHSK6級を取ってしまう方もいらっしゃいます。HSKの5級と6級で重要になるのは過去問題の取り組みです。日本人が苦手なヒアリング強化の他に作文問題の対策とし、文章を組み立て素早く書く練習にも力を入れましょう。

   

• HSKのレベルと過去問題サイト

• 中国への語学留学で特に短期の方は家庭教師を付けた方が上達の早道かもしれません。家庭教師は通常、留学先の大学で日本語を学ぶ中国人の学生になります。中国語の他に大学内外の事について色々と教えてもらえる身近な存在になるでしょう。

1.相手の理想スキル

• 日本語学院（学部）の本科3～4年生または大学院生で日本語検定１級（N1）の保有者。※本科の4年生や大学院の３年生はインターンや卒業論文、アルバイトで忙しいようです。

2.家庭教師の探し方

 

①大学事務局を通じて相手を探してもらう。（相互学習であれば基本的に無料です）

②先に来ている日本人留学生から知り合いの中国人を通じて紹介してもらう。

③その他

 

※①互いに母国語を教える事が目的のため、中国語を教えて貰う事に集中できません。

※③大学の文化交流行事などを通じて知り合う。

 

 

3.大連の月謝相場

• 学内の中国人本科生が教える場合50～60元/h程度です。※北京や上海の相場は100元/h以上です。

4.取り決め事

• 勉強方法も含め全て話し合いで決めます。教えてもらった日と時間をカレンダーなどにメモで残し、それを相手と共有しておきて月締めで支払うのが一般的です。

   

• ポイントとして相手は聞かれた事には答えてくれますが教えるプロではありません。学習方法は相手と相談しながら自分で組み立てて行く必要があります。

   

• 勉強方法の例：1回あたり2時間の場合「授業で分からなかった部分の復習/宿題/教科書の朗読」に1時間、「テーマを決め中国語での会話」に1時間など。

• 途中入学でハンディキャップがあるとすれば6月と12月に行われる期末試験の問題が授業を受けていない範囲から出題されることくらいです。

中国人の友達を作るのが早道！

• 中国語が話せるようになる早道はなんと言っても中国人の友達をつくる事です。最初のうちは大きな声でゆっくり話しかけましょう！相手が発音や四声の間違いを指摘してくれます。（勇気を出して積極的に話しかけ、たくさん恥ずかしい思いをしましょう。）

   

• 英語圏の学生から見れば漢字は記号（象形文字？）にしか見えず書き順はあまり重視しません。「書く」事は後回しにして「読む」「話す」事を優先するため会話力の進歩が日本人よりも速い傾向にあります。

順不同

• 基本的に夏でも暖かい物を飲む。（冷かたい物＝体に良くない）
• 餃子は水餃子が基本、焼き餃子はあまり食べない。
• インターネット利用に制限がある。（GoogleやYahoo検索、Facebook、Twitter、LINEは使えない）
• 待つ際に並ぶ習慣が身についていない。
• 個人主義であり調和などは気にしない。
• キャッシュレス大国である。
• 子供の頃から競争が激しい。（勉強、習い事）
• 新幹線、地下鉄でのセキュリティチェックが厳しい。
• 顔写真は修整するのが常識である。
• 電動バイク大国。（大連では禁止）
• トイレの清潔さは期待できない。
• 北京、上海では日本のような青空に恵まれない。（特に冬～春）
• ６，８，９が縁起の良い数字。
• 派手な色が好き。（赤色、金色）
• ゴミの分別はしない。（主要都市で分別ルール導入）
• 声が大きい。